高千穂郷・椎葉山地域世界農業遺産の山腹用水路をきっかけに,眠っていた用水路マニアの血が騒ぎ始めた.用水路ならではの萌えポイントを趣味と実用をかねてまとめていくwiki

宮崎県高千穂町 高千穂用水(たかちほようすい)

高千穂土地改良区

高千穂土地改良区が管理する2条の用水路の総称
通水年 明治20年 水路延長36.5km

岩戸川から取水する第1幹線用水路と、土呂久川から取水する第2幹線用水路からなる。
これらは落合で一旦合流し、再び2条に別れ1条は栃股や長崎へ、もう1条はトンネルを越えて高千穂町の中心部・三田井へといたる。隧道、水路橋、サイフォン、分水工など水利施設多数。まさしく山腹斜面を横切りながらダイナミックに流下する景色は、どこもオススメ。

1.第1幹線用水路
「藤田万四郎」「佐藤龍蔵」により開墾 明治23年.
 水源:岩戸川上流字左右殿及字加筒付近,高千穂町三田井まで導水する計画で,明治33年3月23日三田井普通水利組合設立.しかし,資金不足で工事遂行できず.大正6年2月3日 高千穂耕地整理組合を改めて設立.水路を5工区に分けて9月に工事着手.岩戸川第1水源から岩戸村落立までの約6kmを開通、大正10年1月.灌漑面積100余町歩(99ha)

用水路は地形上渓谷沿いに設けざるを得ない為,断崖絶壁の部分多く,難工事に遭遇,特に隧道内は硬岩に衝突,一時は進行停頓する有様であった.素掘りの土造水路の為,漏水多く,老朽化のすすむにつれ用水の不足を告げるに至った.


2.第2幹線用水路
高千穂村大字三田井の「福島辰弥」の開墾 明治20年5月
 約10カ年の年月を費やして,高千穂町三田井上原までの約20km(粁)
明治29年2月11日開通,水源:岩戸川支流土呂久川岩戸村畑中

開田 反別37丁1反歩(約38ha)
明治29年7月13日 岩川普通水利組合 設立
昭和26年12月5日 高千穂耕地整理組合と合併して,高千穂土地改良区設立
灌漑面積205町歩(約203ha),組合員371名


[宮崎県土地改良史より]









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